【調査概要】

  • 調査名            : 「在日外国人における転職意識調査」
  • 対象者            : 転職・求人サイト「Mixess」登録者及びSNSの外国人ユーザー(MIXESS)
  • 調査方法        : ウェブ及び電子メール調査
  • 回答数            : 113名(外国人のみ)
  • 調査期間        : 2020年9月11日~23日
  • 調査目的        : 転職活動を考えている外国人の割合を把握することまた、日本国内で仕事に従事する在日外国人が、転職活動に対してどのような不安をもち、どのような困難に直面しているのかを調査し公開することにより、在日外国人の不安解消の一助として役立つ事、また調査結果を受けての不足情報提供に繋げるために実施
【主な結果】
  1. 113名の外国人の方の中で、「転職を検討している(47.8%)」という回答が最も多く、「すでに転職活動をしている(25.7%)」と合わせて約7割の方が転職活動を行っていることが分かりました。
  2. 転職を考えた理由として、「高収入を得たい(27.6%)」という回答が最大となり、次いで多かったのが「解雇・仕事がなくなった(20.7%)でした。
  3. 転職で一番苦労したところは「求人の条件」と約半数が回答、その内、1番に挙げられた「求人条件」はN1の取得でした。このデータから企業側の日本語コミュニケーションを重視と日本語の難しさが分かりました。
※N1とは…日本語能力試験1級のことを指す Q.1 転職活動をする予定はありますか?(回答人数113名) 回答者数の約半数が「転職を検討している」で、約1/4が「すでに転職活動している」と、実に約7割が“転職”について関心を寄せている事が分かりました。 Q.2 Q.1で「すでに転職活動している」と答えた方に聞きます。現在の転職活動の状況について教えてください。(回答人数:37名) Q1で「すでに転職活動している」と回答した29名のうち、「どちらかといえば苦労している」という回答が44.8%、また「かなり苦労している」は20.7%という回答になりました。データから約7割の在日外国人の転職活動が厳しい状態にあることが分かりました。 Q.3 Q.1で「すでにしている」と答えた方に聞きます。転職を考えた一番の理由を教えてください(回答人数:37名) 新型コロナウイルスの影響を最も受けたと考えられる回答者(29名)の一番の転職理由は、「高収入を得たい(27.6%)」でした。解雇や休業、給与減少などいずれもコロナ禍の影響でしょうが、「他業界を経験してみたい」との回答は興味を引きます。 <参照>8月実施アンケートデータ 8月実施アンケートデータ Q.4 すべての方に聞きます。就職で希望する条件を教えてください(回答人数:113名) 就職する際に「金銭面の条件が良い(26.5%)」が最も多い回答になりました。Q3の転職理由で「高収入を得たい(27.6%)」との回答も合わせると、日本国内での就業に対し高収入を期待する気持ちが見えます。その次が「外国人でも働きやすい環境である(20.4%)」、「持っているスキルを活かせる(18.5%)」という回答になりました。 Q.5 すべての方に聞きます。転職するときに一番苦労したところを教えてください。 (回答人数:113名)※複数回答※ 転職するときに一番苦労したところは「求人の条件」と約半数の方が回答しています。その条件で多く上がったのが、多くの企業は採用条件にN1を求める』でした。また、「応募から採用までが長い」と感じている在日外国人が全体の39%も示していることがわかりました。次頁の自由記述から優秀な外国人高度人材に日本で働きやすい環境を与えるには日本語レベルよりも個人のスキルに集中して評価すべきだと分かりました。 (「求人条件」と「その他」を選んだ方のみ) 【自由記述】 「求人条件」と「その他」と回答した人に具体的な理由を聞いたところ、以下の声が上がりました。
  • 多くの企業は採用条件にN1を求める
  • 外国人を対象とした仕事が少ないし、日本人も応募できるポジションであれば外国人の給料が日本人より少ない
  • 大企業の採用までのプロセスが長くて大変
  • 多くの会社の採用条件でN1が必須ですが、勉強する時間も日本語教育支援も提供されていない
  • 特に障害のある人は支援を受けることもできない
Q.6 入・出国制限の緩和による日本および母国の出入国制限解除後の詳しい計画について教えてください。(回答人数:113名) 入・出国制限の緩和による日本および母国の出入国制限解除後の計画について、「母国に帰国する予定はない」と答えた人が66.4%で最多となります。    [:]]]>