Expand Your Horizonという弊社の理念にもある通り、全ての人が働きやすい環境の実現のために、まずは私たちが「視野を広げ理解する」ことが第一だと考え、今回は日本企業とムスリム人材の架け橋となり、日本企業の技術発展と多様化に貢献したいと願う現役大学生のバングラデシュ出身の社員によりムスリムフレンドリーの実現に向けた勉強会を開催しました。

※ムスリムフレンドリーとは、ハラール認証の取得に関わらず、ムスリムの方に対し出来る範囲内で配慮・対応をする取り組みをいう。

ムスリムとはアッラーという唯一神を信仰し、生活において様々な戒律を守る必要があります。

例えば…

・ハラールと呼ばれる口にして良いものとハラームと呼ばれる口にしてはいけない食べ物が定められている。

・1日5回個室でお祈りを捧げる。

・女性は髪を隠さなければならない。

・ラマダンという日の出から日の入りまでの断食期間が定められている。

ムスリムたちは宗教を何よりも大切にし、このような戒律を自らの習慣として守っています。

しかし、日本ではムスリムに対しての理解が浅く、ハラール食品が少ない、お祈りの個室が設備として存在しないなどムスリムが住みやすい環境ではないのが現状です。

実際に、ムスリムフレンドリーを実現している企業はごくわずかです。

一方で人口減少により、IT人材の確保は深刻な問題になりつつあります。

海外エンジニアの採用はこれからのIT市場において必須となりますが、海外エンジニアの流入数は少なく、採用市場は激化することが予想されます。

そこで解決策としてあげられるのが優秀なムスリム人エンジニアの採用です。

2030年には人口の4分の1がムスリム人になると言われており、そして2100年には世界で最も人口の多い宗教になることが推測されています。

パキスタンやバングラデシュなどイスラム圏におけるデジタル化政策により、IT技術が大進歩を遂げており、優秀なムスリム人のIT人材も増加しています。

近い未来には社員にムスリム人がいるのが当たり前の環境になる可能性が高いです。

そんなムスリム人が会社に求める最優先事項は給料や勤務地ではなく、ムスリムに対しての理解があるかどうか。

会社にお祈り部屋があるのか、お祈りの時間の確保を許してもらえるのかなどムスリムとしての生活を大切にしながら働ける環境を求めています。

ダイバーシティの一歩は「知ること」から。

今回の勉強会を通してムスリムについて一層理解を示し、彼らが働きやすい環境を作り、ムスリムフレンドリーを目指していきたいと考えております。

【参加者の感想】

・日本だけでなく中国でも、多くの人はメディアを通して、ムスリムに関する知識を得ます。ネガティブな報道の影響で、無意識に偏見を持っているかもしれません。偏った見方や固定観念を捨てて物事を認識すべきだと改めて思いました。参加して良かったです!(人事 Wan)

・我々みたいな外国人が社内に多く、接する機会も多い会社の人でさえ、知らないことが意外と多くありました。「知ろうとする姿勢」があるだけでもムスリムの人にとっては助かるというのが知れてよかったです。メディアでは過激な人が報道されるので、そのイメージがついてる人も多いと思ういます。身近に一人でもいるだけで大分かわいそうだなと感じました。(財務 Ukai)

・宗教を人生の軸としている人が少ない日本で、ムスリムフレンドリーが実現されるためには、身近にムスリム人がいる私たちが彼らを尊重し、正しい情報を発信していくことが必要不可欠であると感じました。(インターン生 Miho)